毎年この時期になると、もち米を収穫する。うるち米(コシヒカリ)は、2週間前に収穫を終えている。
我が家のもち米は、根強いファンがいる。こしあんの餡もちが特に人気だ。
水戸納豆に、納豆餅とかいう文化があるか分からないが、納豆発症の地とも言われる京北で、材料から全て手作りというのはすごい。
とにかく、もち米の収穫は兄夫婦だけでするのは大変だ。ぬかるんだところは、バインダーでは刈ることが出来ない。30分強手刈りで、もち米を刈った。
感慨深いのは、両親と農作業ができること。今日は父の76歳の誕生だ。いい親孝行になったかもしれない。
両親と田んぼ仕事が出来なくなる日を考えると、とても切ない思いなになる。今日という日は特別なんだ。実に感慨深い。仕事で気が入ってるから泣くことは無いが、家に戻ってきたら、泣いているかもしれない。
ぬかるんだ地で作業をするのは、結構体力のいることだった。
来年も再来年も、両親が農作業が出来なくなっても、実家の手伝いで帰ってきて、その姿を見て欲しい。
今、幸せの形、幸福とはなにか 問われている。半農半Xと呼ばれるような生き方が人気になった時もある。しかし、十分な収入が得られないケースもあるだろう。お金が無くても心豊かな生活はできるが、子育てとなるとお金が結構かかる。
里山にこそ、中小、大企業のオフィス(リモート、テレワークなどを中心に)を構えて欲しい。そして、稲刈りや田植えなどをイベントなどで手伝ってもらう代わりに、お米を分けてもらう。里山の半農半Xとは違った、共生・協創 のモデルが見えてくる。
これこそが持続可能社会ではないか。田舎の人でも、市街地にサラリーマンとして働きに出る人も多い。一方で里山に働く場所があれば、雇用も生まれる。市街地に出なくても、済む人も出てくるかもしれない。
最後に、こう言いたい。京北は住み慣れたからかもしれないが、とても素敵な里山だ。